旧友のピンチ、私はただ時の流れに身を委ねるしかなかった

 外気との温度差で曇った車窓越しに、助手席のM・Tが力ない動作で胸元を抑え呼吸を荒げているのが見える。
「いつ戻るかわかりませんが、収穫が終わったら後片付けをしてその場に待機していてください。H、最悪の場合お前が歩いて戻って軽トラでみんなを乗せて帰るように」
「Nさん、私達も付いて行きます」
 私とN・Tは特に気が気ではなかった。
「駄目だ。君達はここで待ってなさい」
 私達を振り払うかのようにN・Mは運転席に乗り込むと、そのままM・Tを乗せて一目散に市内の病院へと向かっていった。
胸騒ぎがおさまらない中、何かに駆り立てられるように若者達は野菜の収穫を続けた。ほんの一時間足らずでかなりの秋野菜を摘み取ることができたものの、後片付けが終わりN・Mが戻ってくるのを待っている間、畑の横の更地で仕方なしにキャッチボールを始めた4人を傍目に、私は広大に続く敷地内をぐるりと一周りするように、ゆっくりとした足取りで目の前にある畦道を進んでいった。キレイモ 脱毛